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修羅場中のクラゲみたいな脳みそだと、小学生の算数を間違えて入稿時大混乱するよ

個人的によくぶちあたる問題だったので記事してみました。

結論から申し上げますとタイトル通り、

修羅場中のクラゲみたいな脳みそだと、小学生の算数を間違えて入稿時大混乱するよ!

というお話になります。

  1. 4の倍数って何のこと?
  2. 小学校で習うような算数を今更間違える?
  3. 対策としては?

4の倍数って何のこと?

同人誌は、全体ページ数が4の倍数でないと本にできないことが多いのです。

なぜ4ページずつでないといけないか

印刷所に入稿するにしても、コピー本を作るにしても、

基本的に同人誌は4ページずつで構成されています。

なぜかというと、たとえばA5サイズの本を作るにあたって、

基本的な製本の仕方は

「大きめの紙を二つ折りにして、冊子サイズにしてホチキスで留める」

という工程になるからです。

一枚の紙を二つ折りにすると、

で分かれて2ページ分、それがそれぞれにあるので、

計4ページ分が出来上がります。

これを何枚分も重ねてホチキスで留めたのがコピー本の同人誌です。

(※印刷所の場合はたまに2ページごとでもお引き受けいただけるところもあるのですが、

基本的な考え方は上記の通りのため、4ページずつで原稿作成された方が無難です)

小学校で習うような算数を今更間違える?

間違えちゃうんですよねこれが。

人によるかもしれませんが、いざ間違えてしまった時の混乱は心臓に悪いので、

できれば先に対策されることをおすすめします。

管理人の失敗談

自分は小説本をよく出していますが、少し厚めの同人誌を出すのが好きです。

そんなわけで200ページ超えの本とか、300ページになる本とか、

いつも楽しく書いているのですが。

漫画描きさんならネーム段階で気付けるであろう(※気付けないこともあります)問題が、

小説書きさんの場合、直前まで気付けないことも大いに考えられるのです。

230ページは4の倍数(大嘘)

当初、「200ページの本を書きます」とSNSで宣言しておりました。

書いているうちに筆が乗って、気付けば210ページを突破。

なんとかそろそろ収めなければ、と伏線を慌てて回収しているうちに、

締切が5日後まで迫っていました。

そして仕上がった原稿のページ数は230ページ。

偶数ページに仕上がったことに満足して、そのまま寝落ち。

翌朝余裕ぶっこいてSNSに

自分「脱稿しました! 230ページ本です! 値段いくらで頒布しようかな!」

と書いた直後、友人からリプライで指摘を受けます。

友人「え? 君がよく使ってる印刷所、230ページって印刷してくれるっけ? 違う印刷所?」

背筋が凍った瞬間です。

電卓を引っ張り出して 230÷4

=57.5

4の倍数にするには、2ページ足りない!

締切まであと3日。

入稿のための書き出し等々の作業時間も考えるとあと2日しかありません。

しかもきっちり2ページだけを書き足すなんて芸当、

脱稿後のクラゲみたいになっている疲れきった脳みそでは無理。

結局その時は、知り合いのイラストレーターさんに土下座して、

超特急で2枚だけイラストを描いていただき載せる、ということで事なきを得ました。

……その節はたいへんご迷惑をおかけしました(震え声)

管理人があほなだけでは?

ハイ! そうかもしれません!

そして漫画サークルさんなら、

  1. お話のあらすじを考える
  2. ネーム(1ページに何コマ描くか、そのコマにはあらすじのどの辺まで書き込むか)を決める
  3. 実際に下書きに入る

という手順で原稿を書き進められますので、わりと序盤でページ数誤りには気付けそうです。

(とはいっても、ネーム段階で気付けなかった事例もいくつか聞いたことがあるので恐怖です)

(そして、漫画のページ数ミスはネームの都合上、小さな書き足しではなかなか補えませんので小説よりもっと恐怖です)

そんなわけで、おすすめの対策をいくつかご紹介しておきます。

対策としては?

ページ数ミスについて、事前にある程度決めておくことと、

もしやらかしてしまっても誤魔化せる手段をいくつか用意しておくことの、

2通りを考えれば良いかと思われます。

  1. ページ数を決めて書く
  2. ページ数の誤魔化し手段を用意しておく

ページ数を決めて書くのが難しい方は、誤魔化しレパートリーを増やしちゃいましょう。

それぞれの詳細な手順については、別の記事にまとめておりますのでご参照くださいませ。

ページ数を決めて書く→【最初にページ数を決めて小説を書く手段

ページ数の誤魔化し→【ページが余った場合の対処方法

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